今年は台風の当たり年。
50年に1度の強風は、風速50mを越え、いたるところにその爪あとを残した。
台風一過数日後、森に行った。道すがら倒木が目につき、果たして森はどうなっていることやら。
心配は的中した。危険のテープが張られ足を踏み入れることはできない。
枝が散乱し、バッキリと折れた切り口はナイフさながら。
気にしながら集まった人々は、奥を見やりながら驚きを口にした。

腕章をつけた係りの人を囲み声を荒げている人がいる。
「入っている人がいるのがおかしい。何故注意しないの」
「危ないからとは言っているんですけど・・・」
「僕は森を愛しているから入らないよ。
ランがどうなったか心配で見に行きたいんだけどランを保護してるんですよ、何十年も!」
「でもどこんな状態ですから・・」
「中がどうなっているか知りたいだけなんですよ」
「それなら、ふれあいセンターで中の様子をスライド上映していますから」

いやぁまったくぅ、時間がたてば入ることができるのに、危ないからダメと言うときはダメ!
それにしても、ランを保護している行為は立派でも、歩道を外れて、誰かが分け入るとそこに道ができ、
あっという間に森を踏み荒らすことになるのは、森を愛する人ならわかるはず。

聞くところによると、1万本近い木々が倒れてしまったようだ。
幸いにも、ふくろうのいるシンボルのニレの樹は、すくっと天を仰ぎ無事だった。
スカスカになった森を見下ろしながら、悲しい思いにかられている事だろう。                                                                    野幌森林公園にて

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土が堀起こされた様に、北に根こそぎ倒れている。 ここはとど松の人工林。
根こそぎ倒れ2m以上の垂直の土の壁ができた

森の話

台風18号
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