森の話
雨竜湿原
   

昨日までの傘マークが雲マークに変わり、新しく購入したレインウエアーの出番がないことを祈りつつ。
南暑寒荘下にこんな立派な駐車場があるとは、バスも来ておりほぼ満員。とにかく花々に会えるのが楽しみ。
歩きだすとタニウツギのピンクとツタアジサイの白が目に入る。
ワイヤーもボルトも真新しい吊り橋を渡り、ここからが急な登りに入る。
息が弾み、じわっと汗がにじむころ白竜の滝に着く。
滝の上から全体が見渡せるのは珍しい。
2つ目の吊り橋はまだブルがうなっている。
所々に残る雪渓と谷のせせらぎが汗を吹き飛ばしてくれ、リスが顔を出し「おばさん頑張れ」と言う。
いやぁ〜めんこいねぇ〜大歓迎。天使に見える。
だんだんと「よっこらしょっと!」のかけ声がなければ岩を乗り越えられなくなる。足が重く情けない!

ようやく前方が開け、ここは5合目標高約900mの目的地。
一方通行の木道がどこまでも伸び地塘(ちとう)とよばれる天然の池が点在し、 郡別岳、南暑寒岳、暑寒別岳(1491M)と雪渓を抱き目の前にある。「うぅ〜ん、いい景色!」

ワタスゲの白いぼんぼりが頼りなげに揺れ、キスゲがつぼみを溶きはじめ、キンポウゲが輝き、 シュジョウバカマ、オオバミゾホオズキ、カラマツソウ、イワイチョウ、チングルマ、ハクサンチドリ、 ヒオウギアヤメ、クロバナハンショウヅル、フウロウ、タチツボスミレ、 これぞまさしく湿原のお花畑。
目を凝らすと背丈10cm程のヒメシャクナゲが5mm程の薄紅の花をつけうつむき加減に微笑んでいる。
「お会いでき嬉しゅうございます。何と可愛らしいこと」

心地よい風が吹き渡る湿原の真ん中の木道に腰を下ろし、 湯を沸かしコーヒー付きの昼食を用意してくれるニセコの頼もしい大家さん。
短い夏を謳歌するように花々が一斉に顔を出し、その中で花を見ながらの食事。
なにものにも勝る贅沢の極み。幸せなこと・・・。

昨年の高山植物の宝庫キリギシ山に続き、雨竜湿原の花達に会えて感謝!感謝!

 
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