21世紀つれづれに
 

2001.1.〜2001.6.


6月20(水)
しばらく雨がなかったから恵みの雨となる。
気温が上がらず、一枚多く着ればいいものを。
冬が長い分、初夏だというのに「寒いのはもうごめん!」とばかりにストーブをつける。
そしてどの番組よりおもしろい首相討論なんか見てしまう。
表面に出てない部分があるから自分なりに推理して、もしかしてミステリーフィクション番組?
真実が暴かれるかとリモコンを握りしめても、詰め不足の連続ドラマで消化不良になりそう。
海外ロケあり、特別出演の役者ありと、ヒーロー、ヒロインは揃っているけど
台本がないだけにどうなるやら。

2週間ぶりで靴を履いてみた。少し違和感があるけどまあまあ。
というのも、日頃の落ち着きの無さの身から出た錆とでもいうのか。
「いたぁっ!」と階段の途中で悲鳴を上げる事態が起きた。
つま先を押さえた手を恐る恐る見ると血だ。
みるみるスリッパが赤くなり手を離すとポタポタ。
もしかしたら爪がとれるかも知れない。
消毒して包帯をきつく巻く。ズッキンズッキン。
アッシー要請の電話にも「足に難があって靴が履けないのよ」
氷を足の甲に縛りつけ夕食の支度をする。
「それはそれは災難で・・」と慰めらしき言葉もなく、
ましてや「今日は休んでなさい」なんて一言もない。
「とれたらまたのびてくるから、それまでの辛抱」だってさ。

色が変わった爪を見ながら、
上品で落ち着きのある行動こそ、いい女の条件なりと思う。「えぇっ、誰!」



5月15(火)
 急のポカポカ陽気で今年初の布団干しにトライ。
汗だくになって、これまた今年初の半袖になる。

昼をとうに廻って急にお腹の虫が騒ぎ出し、「美味しいパンが食べたい!」
2、3日前、裏通りにパンと花屋さんが来るというチラシを思い出す。
「よし、行ってみよう!」
 見なれぬ真っ赤な大きな車が止まり、
鉢植えがところ狭しと並び若いお兄さんはしゃがみ込んで客と話しをしている。
まずパンを買おうと狭い玄関からはみ出して並んでいる10人程の列に加わる。
いったいどんなパンがどれだけあるかここからは見えない。
壁に貼ってあるパンの種類を見て、 レーズンパンとシフォンに決めた。
だってお腹がぺこぺこなんだから。
 暑い陽射しに、帽子でもかぶってくればよかったと振り向くと、どこかで見た顔。
「そうだ!今朝のぉ〜」
今朝、家人3を一つ先の駅まで送った。
その時、手話で話しながら歩いている人に目が止まった。
「あの時の人だ、手話で話していたからしっかり顔も覚えている。
でも、何故ここにいるの?」 そう思うやいなや、
すでに「今朝、駅の近くで見かけたけれど」と聞いていた。
すると、驚きの表情を体いっぱいで表し「札幌から友達の所に遊びに来て・・」と指差す方を見ると、
なんと私の友達が「ここ」と言うように手を振った。
「あなたのお友達だったの」おもしろいつながりだこと。
パンの香ばしいにおいと花の香りがする中で手話でのおしゃべりが続いた。
やっぱり帽子をかぶってくるべきだった。

パンも花もしっかり買って、ふんわか布団も出来上がって一人遅いランチになった。
奇妙な出会いを思いだし、一人クスッと笑った。
蝶が窓辺にやってきた。


5月13(日)
先週に引き続き、かの有名な静内のお花見。車で通り抜けできるのがいい。
でも、本当は、沿道に見事に咲き誇る桜の下にござでも敷いて、
ジンギスカン鍋を囲みたわいのない話しをし、
桜を愛でるのが正統派(?)お花見と思うのだが、今回は他力本願で勘弁。
「ここは職場関係の花見」「おじいちゃんandおばあちゃん一緒の家族の・・」
「赤ちゃん連れの核家族の・・」「恋人同士の手軽な・・」
「やけに敷物が広い先発隊の場所取りの・・」
「ダウンジャケットを着込んでの韓国からのツアーの・・」
「我々のような通り抜けの・・」 桜を見るのと同時に今時のお花見模様を観察してみたり。
桜の命が短いように、一瞬を逃すまいと三々五々集まる。

もう一つの今時の花見模様。花見の後の一風呂、温泉に直行。
小高いところに建つ、山小屋風ログハウス、新冠温泉レコードの湯。
太平洋の海原をぼんやりと眺めながら入る露天風呂は、おまじないのごとくリラックスできる。
お風呂上がりは戸外での昼食。
若葉薫る5月の風に吹かれ、太平洋の眺望にすっかり魅了される。気分は最高。


5月6(日)
午前1時2泊3日の青森お花見の旅から帰ってきた。
今でも頭の中は桜が咲き乱れ薄墨色に染まっている。
桜ランキング〜
大畑町の国道の桜並木、太宰治の故郷・金木町芦野公園、青森市三内丸山遺跡近くの霊園公園。
ほとんどがソメイヨシノで、どこもため息が出るほど、誇らしげに満開。お見事!!
とにかく桜、桜。
時間を気にせず歩き回りたいランキング〜
世界遺産の白神山地、奥入瀬渓流、芦野公園。
驚きランキング〜
フェリーで愛車のナンバーが呼ばれて速く下船の準備をと促されてしまった。
青森で夕食にとのれんをくぐった処がマスターの兄姉が我家の近くに住んでいて、 話が弾みとうとう閉店までいてしまった。
大間の人は函館の病院に通うらしい。どおりで大間のフェリーターミナルに函館の病院の看板が多かった。
日本のグランドキャニオン、どこがぁ〜失礼。でも十二湖のとろけそうな群青色の美しさ。

やっぱり時間に追われるわ!
いつの日かまた訪れることができますように。


5月2(水)
恐る恐る朝刊を見た。載ってる、載ってる。
やっぱり記者ってまとめるのがうまいなぁ〜とまず感心する。

すると、ガァガァァと我が家のFAXがなり出す。
「あごの贅肉を落とす体操 1日朝夕3回づつ」
ポ〜上を向いて5秒。
リ〜下を向いて5秒。
バ〜上を向いて5秒。
ケ〜下を向いて5秒。
ツ〜上を向いて5秒。
楽しそうに顔を上下しているイラストは私にそっくり。
そして最後にバケツの絵がかかれていた。
ただそれだけ。
絵描きの彼女の茶目っ気さにニヤリとしてしまう。
「はいはい、ありがとう!」でもね、長いつき合いなのに、
私が三日坊主だということをまだ判ってないね。

すると、ピンポ〜ンと我が家のチャイムがなる。
見知らぬ人が名刺を差し出した。足元に目をやるとつっかけを履いている。
そのとおり、慌ててやって来たのだ。
かくして、「狸爺のタイ放浪記」を笑いながら読むことになった。
「マイペンライ」Souzou氏の口癖を声に出して言ってみた。
人一倍好奇心旺盛でPC好きの人が目と鼻の先に居て、こうしてお会いできる幸せ。

二つの「すると・・」があって楽しいね。


4月29(日)
my HPを見て取材したいと連絡があった。
某新聞連載「江別発おもしろHP」、知人が登場したりと興味深く読んでいたけど、
まさか!なにかの間違いでは。
そうそうたるメンバーの登場なのにちょっと主旨が違うんでないかい。
もしかして「こんなたわいもないHPなら私にだって出きる」と思わせるのがねらいなら、
いたしかたなし。
以前、サークルのPRで取材をお願いしたこともあるので・・・。「はい!」
それにしても面が出ちゃうのが不本意。
そうね、1ヶ月後だったら、もうちょっとは小顔に変身できたかも。
昨日の今日じゃね。考える予知なしってところが小心者にとっては幸いなのかもね。
あれだけ支離滅裂にしゃべったんだからあとは記者さんの腕の見せどころ。
そこら辺が楽しみなのよねぇ。
5月2日の朝刊が。



4月27(金)
時々今一番しなければならないことに順番をつけてみる。
他人に迷惑が及ぶ物事をまづ片づけて、危機感がないHPは後回しになってしまっていた。

そんな中、二つ返事で引き受けたことがある。
大丈夫かなと思うが、引き受けた以上やらざるを得ない。
資料を集めて、理解してもらうようどんな進め方をしていけばよいか、頭を駆けめぐる。
「だったらさっさと準備をしなさいよ」それができない。
切羽詰まって、もうやらないと絶体絶命にさしかからなければ動かない。
いわずと知れて最後は、時間ってこうも無情なことかを味わう羽目になる。
何度味わってもそれが初めてであるかのように。
完璧!なはずがない。
山ほど反省があり、にわか講師は1時間半でくたびれてしまう。
一つでも目的が達せられれば「よし」と甘い自己採点で終了。

残るもう1回をどうしようか。あきれ果てて一人も学生がこなかったりして・・。
でも確実にボランティアの輪が広がっていることは確かなのだから。
考えるのは、連休が終わってからにしよう。

それにしてもここの大学の構内は広い。迷子になりそう。
学生は、のどかでいい環境の中にいる。


3月27(火)
写真塾の作品展を見てきた。
初めてカメラを手にした人から何十年もやっている人まで千差万別。
さり気ない題材に光と蔭が加わって良いなぁと思わせるのに出会うと、
ひよっとして私にも撮れるかなと思ってみたり。
ところがどっこい、撮ってみると、
こんな気持ちでここを撮りたかったのにと思うものが全く出ていない。
「難しいものじゃないんですよ。例えば家のカーテンに風が当たって揺らいでいるときは
何の模様もないものでもその動きで表情が出るとか、
柄物の洋服にアクセサリーをつけると目立たないので大きめのにするとか、
極普通にコーディネートできる人なら撮れるんです。
始めるなら早いほうが良いですよ。 変に癖の付いていない方が良いんです」
この言葉にフラリとなりそうで「そうか〜ぁ」その言葉が春風と共に頭の中を駆けめぐっているのです。
冬眠していたカメラを取り出して磨いてみた。



3月25日(日)
昨年の10月〜今日まで延べ12回52時間に及ぶボランティアの講習会に通った。
厚生労働省のカリキュラムに沿った初の講習会でそれなりに有意義なもので修了証を頂き、
最後に主催者の挨拶で締めくくった。
その中で気になったことがある。
「講師の方々を始め皆さん謙虚な方々で、
『さあ!これからどしどしやるぞ』と言われたらどうしようかと思った」 と言った。
一瞬耳を疑った。
確かに受講生の感想、自己評価を個々に発表した中には
「まだこれからもっと勉強して・・」
「今から始まったと思って頑張りたい・・」
「オチこぼれで・・」
と謙虚だったけれど、意気込みが感じられた。
本来なら「どんどんボランティアとして進んでください」と言っても良いはずなのに。
帰りの電車の中友人と「変な挨拶だったね」ということになったが
出鼻をくじかれたようで釈然としない。
もしかして今ふうには反対に言うの流行ってるの?そんなはずないでしょう!

これも春のせい!!


3月9日(金)
体重計に乗ってビックリ。
今年の寒さに耐えるべく身をもって対処したんですねぇ。
しっかりと肉シャツを重ね着していました。
でも変、会う人ごとに顔を見るなり「丸くなったね」。
シャツだけではなかったの?
やせるほどの悩みも見つからないし。
緊張感が足りないのかも。「運動不足でしょ!!」
春よこいと言ってたけれど、春につけが回ってこようとは。

でも春を呼び寄せてます。
玄関前の氷を必死になって割ってます。
これが楽しいのよ。小さめのmyつるはしとやらで。
氷に恨みがあるわけではないけれど、今時の氷はとても良く割れてくれます。
見る間にアスファルトが出て、そこは春。
だまっていても自然と氷は溶けるのにね。
というわけで、体重との因果関係はどうなるのかしら。


3月1(木)
 3月が近づいてくると気になり始める。話題がそれになるとドキッとする。
今年も可哀想なことになるのかと胸が痛む。
そんな胸の痛みを逆なでするように
家人3「去年は1時間の新記録樹立だからね、あれが限度かも」 カレンダーを横目に言う。
そんなばかな、もっと速くできるでしょう、と内心思う。
そんな風に思わせるのがうまいんだよねぇ。この手で何度やられたことか。
でも、でも、2、3日前から腰痛に悩まされ、のらりくらりとしている身。
 気合いを入れて押入から箱物を取り出す。
スチールの段を組み立て、毛氈を引く。
えぇ〜お内裏様は右左どっちだったかな。
三人官女は誰が何を手に持つの?
右大臣左大臣、若いのはどっち側?烏帽子がすぐするりと落ちる。
5人囃子の持ち物は〜と。あとは道具類、牛車に駕籠、長持ち、箪笥、等々。
金屏風を立てて、ぼんぼりを置いて、橘と桜・・・。完了。時計を見ると約1時間。

 1番下に木製の由緒あるお茶道具を置いた。
10pほどのお盆に湯飲みが5ヶ、茶釜、茶筒、勺、急須とミニチュアセットになっている。
他の道具とは違いとっても質素な物で、子どもの頃から実家の雛壇にあった。
なつかしく眺めていると、几帳面にお雛様を飾り付けていた母の顔が浮かぶ。
3日には母が作っていた、ちらし寿司でも作ることにしよう。
不思議にレシピはないけれど、これだけは母の味としてしっかり覚えている。
これこそ1年に1度食卓を賑わせ「春だねぇ」と言わずにいられない華やかさがある。

「飾ってくれたの!うちのお雛様が1番美人だねぇ」姫呑気にのたまう。


2月22(木)
 プラスの気温になった。
車は水の中を走ることになり、あっと思う間もなく前が見えなくなる。
水しぶきは雪の壁を越え歩道まで飛んでいく。
歩行者が居ないのは幸いで、「傲慢な車め」と思いつつ運転している。
昨日の「雪かき予報」じゃないけれど、「水しぶき情報」も必要かもね。

それにしても良かった。この冬初めてウィンドウウオッシャー液が出た。
冬用に変えなかったので気にしながらも春を待つしかなかった。
−30度までOKのを買って準備はしていたのに、もう春。


2月21(水)
2月は逃げるというけれど、瞬く間にそのとおり。
寒さの我慢も2月をクリアーすれば冬も終わったも同然。
そう思っているのは私だけでなく、昨日会った森の中のふくろうも同じだと思う。
吹雪の中、まん丸くなって羽根をなびかせニレの木に鎮座ましましていた。

しばれがゆるむとちょっと残念なことがある。
我が家の玄関前の雪山に乗せてあるアイスキャンドルはどうなるのか。
バケツに水を入れ一晩外に置くとできあがる。
5ヶのキャンドルにロウソクをともすと、ほんわかと和みの灯火となる。
10pのロウソクで1時間程しか持たなかったけれど、見てくれた人がいたんだろうか。

ラジオを聞いていたら「雪かき情報」が流れていた。
すごくローカルな情報で笑ってしまったけれど寝るときから覚悟ができていいかもね。
江別の明日の朝は「少し必要」とのこと。


1月27(土)
北国のドカ雪はそれなりに心の準備もあるけれど、
ちらっと降る雪は喜んでいられても、
こうも積もられちゃどうなってるのと思っている 関東周辺の皆様たいへんでしょうね。
でもこれは日本全国大変なことで飛行機だって半分は欠航、交通網はずたずた。
そのうちに生鮮食料が北海道にも来なくなるかも?

ところがニュースのレポーターを見てまたびっくり。
「5分ほど前からここに立っていますが、こんな状態です」と
風もあるため体の半分に雪が積もり、おまけに眼鏡は滴だらけで、
コートも着ず、帽子もかぶらず、手袋もはかず、(北海道では手袋をはくと言う。靴下と同じく)
哀れな状態でお台場に立っている。
その後ろを行き交う人々を見れば充分納得できるのに。

以前にもこのてのすごいレポーターを見たことがある。
台風の荒れ狂う岸壁に立ってマイクを持って「立っていられません」と絶叫。
今にも吹き飛ばされんばかりで傘がアッという間にバラバラになり、
そこへ高波が押し寄せて、飛び上がって逃げていた。
リアルだけれどそこまで見たいと思わない。
そうしなければ伝えられないのかなぁ。
映像のなせる業、言葉の貧困。


1月7(日)
2001年を迎えて早1週間がたってしまった。

元旦は暗いうちに初詣にも行った。
欲張っていろいろ言っても聞き入れてはくれないと思うから
「健康な1年でありますように」 これだけはしっかりお願いした。
はち巻をした威勢のいい若いお兄さんが「どうかいい年にしてください」と
大きな声で言ったのでどっと笑いが起きた。
これぞ初笑い。
おみくじは「吉」。冷たい御神酒がお腹に染みわたった。

健康をお願いしたはずなのに、家人3ついに白い館入りとなる。
今日で5日目、点滴の日々。
食事不規則、夜更かし、運動不足、体にいいこと一つもしていないのだから、まったくぅ。

ところで何とかならないのかなぁ〜と思うのが携帯電話。
もちろん病院内は禁止。
ちょっと歩けるようになると、この寒いのに何度も外に出て
メールが来ていないか見たり、 これこそ体に悪いわぁ。
喫煙室のように、携帯電話専用ブースでもあれば入院生活も快適だと思うけど。
病室でパソコンもできるようにして欲しいな。
公衆ファックスすらないのですから。

あぁ〜あ、IT時代。



1月4(木)
村上龍の「新世紀を迎えて」という新聞の活字に目が止まった。
充実感があって決して飽きることのない何かを持っているか、持っていないか、
その一点で人間の生き方が変わる。
充実感があり飽きることのない何かを持っている人は、何をすればいいのか解っている。
「私は新しい年になにをすればいいのかわかっている。
あなたはわかっていますか?」
で終わっている。
そうかぁ〜。ため息をついてしまった。
私はなにも解っていないのだから。
そしていつも飽きてしまう。
ちゃんと飽きのこないものを探さなければと思う。
この活字を見なかったら何も考えることなく時が過ぎようとしていた。

もっと丁寧に生きることにしよう。
こんなふうに思うのも年が改まったときだけ。1年間忘れないように!


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