21世紀つれづれに
2004.1.〜最新
9月11日(土)
台風18号の爪あとがいまだあちこちで見られる。
街中を走ると信号機が違うほうを向いていたり、倒木、枝折れがいたるところにある。
刈入れ前の稲が波打つように倒され、りんごが落下、ソバもすっかりやられている。
どこを見ても痛々しい。
江別野幌記念館ニレの樹が根こそぎ倒れる 手前に倒れたので建物に被害がなくてよかった! |
増毛町の果樹園のりんごが落下。 これでジャムをつくりました。 |
8月15日(日)
あぁ〜なんと、長い間のご無沙汰か。
長いといえば、不安の中で長時間待つことを経験したことはなかった。
「皆待ってるから、絶対目を覚ますんだよ」しっかりそう言って送り出した。
それから8時間までは予定内。
食事を取ったり、おしゃべりをしたり、普通に待つ人だった。
予定の2時間オーバーはありえる事と思いつつ、時計に何度も目がいく。
10時間を過ぎると動き回る人に変わった。端から端まで100歩ほどを行ったり来たり。
会話といえば「どうしたんだろうね、遅いね」その先の言葉はなかった。
院内はひっそりし、ところどころ消灯になる。
もう待てない! インターフォンを押す。
「どんな様子ですか」「もう少しかかるようです」
嫌な思いを払いのけると、空調の音だけが耳につき酸素不足のような気がしてくる。
13時間が経過したとき「お話があります」。
図を描いて説明する先生の声は落ち着いていたが、
昨日、会った時の精悍さはなく、髪はボサボサ、髭が少し伸び、疲れているようだ。
一生懸命やってくれたことが伝わってくる。
それから1時間半後、ICUの家人3は身動きひとつせず機械に埋もれていた。
「よぉく、頑張ったね、エライ!」両手で顔を包むとひんやりする。
「出血が続くようなら、再び開胸しますので今日は、泊まってください」
重い扉がゆっくり閉まり、何度も深呼吸をする。「よかった!」
すでに日付けは、変わっていた。
早朝7時の面会まで祈りながら横になるが、すぐに空が白みはじめる。
3回目の面会は、はっきりしない意識の中で「水ちょうだい」と言い、
約束どおり戻ってきたよといっているようにも聞こえた。
外に出ると暑い日ざしがまぶしく、長い夏の一日の始まりを告げた。
我が家の雪灯りの道です。気温が下がらずアイスキャンドルは3ヶしかつくれませんでした。